2013年8月4日日曜日

夏に悪化する外耳道炎

札幌市西区発寒7条12丁目 発寒クリニックビル2F イオンモール札幌発寒 南側駐車場すぐそば 通称 「ごう じび」   ごう耳鼻咽喉科クリニック 院長です。 

8月になりました。
夏になると「あせも」や「湿疹」など皮膚のトラブルは多くなりますよね。

一見、耳鼻科の病気とは関係ないように思う方も多いかもしれませんが、じつは大いに関係あります。アレルギーの原因であるハウスダストやダニ、菌は高温多湿だと特に大量に増殖するんです。

アトピー性皮膚炎の方は苦労されている方も多いとは思うのですが、菌や汗が誘因になって、皮膚バリアが壊れる・悪化するという悪循環が起こるのです。
(ちなみに院長は大学で鼻や扁桃の粘膜のバリアの研究をしていました)

この時期、外耳道炎(がいじどうえん)という耳の入り口がかゆい、液体が出る、音がこもって聞こえる、などの症状で受診する方がじつは増えています。
耳の掃除のやりすぎも皮膚・粘膜のバリアを壊してしまうのでよくないです。耳垢の性質(乾いた耳垢、ネコ耳など)にもよりますが、2週間に一回くらいが目安といわれています。

正常の外耳道と鼓膜(左)
軽度の外耳道炎(左)
鼓膜の炎症を伴った外耳道炎(左)
鼓膜の表面に真菌(カビ)の外耳道炎(左)

軽度のかゆみなどであれば、市販のステロイド(副腎皮質ホルモン)入りの軟膏や点耳薬でもよいのですが、長期に使うと逆に菌やカビが増えて悪化し、連日の通院・処置が必要なこともあります。

同様の症状のある方は、ぜひ早めにご相談ください。

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