2013年7月17日水曜日

夏に流行する「のど」の病気

札幌市西区発寒7条12丁目 発寒クリニックビル2F イオンモール札幌発寒 南側駐車場すぐそば 通称 「ごう じび」   ごう耳鼻咽喉科クリニック 院長です。 

季節によって流行する感染症は違いますし、今は幼稚園で…が流行っているなどの話題になることもありますよね。娘の小学校の保健だよりをみて思い出しました。今回は夏に流行する「のど」の病気で代表的なもの 3つ についてお話します。

これらは当院でも診断、対処可能ですので気になる方はご相談ください。

(1)プール熱(咽頭結膜熱、アデノウイルス感染症)
小学校のプール学習の朝には検温するようなので、聞いたことありますかね。夏にプールを介して流行するため、「プール熱」と呼ばれていますが、夏以外にもみられますし、プールに入らなくてもうつるようです。39~40℃の高熱が続きます(4~5日)が、わりと元気に経過することが多いです。のどの痛み目の充血くびのリンパ節のはれ、頭痛や腹部症状(吐き気や下痢、腹痛)を伴うことがあります。当院ではのどの迅速検査でおよそ10分で診断できます。アデノウイルスが原因なので、抗生物質が直接効くわけではないです。ただ感染力があるので、働くお母さんたちにはつらいですが園や学校へ行くのは解熱後2日経過してからとされてます。許可証(園や学校にあります)をクリニックで書くことも可能ですのでお申し出ください。

(2) ヘルパンギーナ
のどが赤くなって、のどちんこ周りに典型的なブツブツも出現し、39~40度の高熱が続きますが1~2日とわりとはやく熱がさがります。まれにのどの痛みから水分を受け付けず、脱水になる場合もあります。コクサッキーウイルスが原因で(1)と同じく抗生物質が直接効くわけではないですので、熱さましなどで対照的に治療することが多いです。

(3) 手足口病
なんか変なブツブツが皮膚にあって先生に聞きたいけど、言えないタイミングのときもありますよね。そんな時は当院の場合スタッフに伝えてください。この病気はその名のとおり、手のひらや足の裏、口の中にブツブツができる病気です。ひざやおしりにもできることもあります。熱は出ないか、微熱程度のことが多いのですが、口の中の病変がひどい場合は高熱が出やすく、また口の痛みから食べられなくなることがあります。2種類のウイルス(コクサッキーウイルスとエンテロウイルス)が原因ですので複数回かかることがあります。やはりコレといった薬はありませんので、熱さましなどで対照的に治療することが多いです。4~5日の経過でよくなります。

やはり夏場は、脱水に注意して (のどが渇く前に!!)早め早めに水分摂取がよいようです。脱水だとさらに高熱が出やすいということなんですね。

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